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【食べちゃダメは嘘?】妊婦さんは鰻(うなぎ)をいつから食べられる?影響と注意点まとめ

 2018/05/09 妊娠・出産
この記事は約 12 分で読めます。 19,913 Views

あなたも「妊婦さんは鰻(うなぎ)を食べてはいけない。」というお話しを聞いたことがあるかもしれませんね。しかし、実は注意事項を守れば、妊娠中でもうなぎを食べても問題ありません。では、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか?

今回は、なぜ妊娠中の鰻は控えるべきだと言われているのか?、妊婦さんは鰻をいつから・どのくらい食べても大丈夫なのか?、、食べる際の注意点・赤ちゃんへの影響などについて詳しく解説します。

 

妊婦さんは鰻を食べちゃダメなの?

妊娠中は鰻を食べてはいけないと言われる事がありますが、正しく言うと「鰻には食べすぎてはいけない成分が含まれているので、注意して食べましょう。」という事になります。

では、食べすぎてはいけない成分とは何なのでしょうか?また、どのような影響があるのでしょうか?

妊娠中のうなぎは避けたほうが良いとされる理由

妊娠中の鰻は避けたほうが良いと言われる理由は、ビタミンAの過剰摂取になりやすいからです。鰻にはビタミンAが多く含まれていて、過剰摂取すると胎児の奇形や先天異常を引き起こす可能性が高くなると言われています。

特に鰻に含まれるビタミンAはレチノールと呼ばれます。レチノールの摂取は上限摂取量が定められていて、範囲内であれば問題ありません。しかし、食べ過ぎると体内にどんどん蓄積されてしまい、さらに排出がされにくいという特徴があるのでご自身で摂取量をコントロールする必要があります。

ビタミンA(レチノール)とは?
レチノールはビタミンAの一つで、人の血液内にあるビタミンAの大半を占めています。 ビタミンAの主な働きは以下のような効果があります。

皮膚や粘膜を健康に保つ
視覚などの目の機能を改善する
動脈硬化を予防する

1日のビタミンA(レチノール)の上限摂取量は?

厚生労働省が施行した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、1日のビタミンAの摂取基準は以下のようになっています。

年齢 推奨摂取量
18〜29(歳) 650μgRAE/日
30〜49(歳) 700μgRAE/日
妊娠初期(付加量) +0μgRAE/日
妊娠中期(付加量) +0μgRAE/日
妊娠後期(付加量) +80μgRAE/日

上記の表を見ると、年齢と時期によって摂取量が異なるという事が分かりますが、まとめると以下のようになります。この範囲内であれば、妊婦さんも鰻を食べても良いという事になります。

18〜29歳の妊婦さんが1日に摂取して良いビタミンAの量
妊娠初期・妊娠中期:650μgRAE
妊娠後期:730μgRAE
30〜49歳の妊婦さんが1日に摂取して良いビタミンAの量
妊娠初期・妊娠中期:700μgRAE
妊娠後期:780μgRAE

※「 妊娠初期」は妊娠2〜4ヶ月(4〜15週)、「妊娠中期」は妊娠5〜7ヶ月(16〜27週)、「妊娠後期」は妊娠8〜10ヶ月(28〜39週)を指します。

つまり、うなぎの量に換算すると…?

うなぎの蒲焼き100gにはレチノールが約1,500μgRE含まれています。先ほどの1日の摂取量に合わせて換算してみると、妊婦さんが1日に食べて良い鰻の量は以下のようになります。

18〜29歳の妊婦さんが1日に摂取して良い鰻の量
妊娠初期・妊娠中期:43.3g
妊娠後期:48.6g
30〜49歳の妊婦さんが1日に摂取して良い鰻の量
妊娠初期・妊娠中期:46.6g
妊娠後期:52g

市販のうなぎの蒲焼きは1匹約160g程ですので、4切れに分けた1切れ分くらいが1日の摂取上限量になりそうですね。お寿司だと2貫くらいが適正量でしょう。

ビタミンA(レチノール)を多く含む食べ物は?

うなぎの他にもレバー・あん肝・ほたるいか・ギンダラなどにもレチノールが多く含まれます。特にレバー(鶏・豚)は100g中にレチノールが1万gRE以上も含まれています。少し食べただけですぐに上限量をオーバーしてしまいますので、妊娠中の摂取は控えるようにしましょうね。

ビタミンA(レチノール)を摂取しすぎると…

ビタミンAは妊娠中でなくても、一気に摂取しすぎると吐き気・嘔吐・めまい・意識障害などを引き起こす危険性があります。また、慢性的に過剰摂取が続くと食欲不振・皮膚病・体のだるさ、手足のしびれや痛みなどの症状が現れる事があります。

逆にビタミンA(レチノール)が不足すると?

ただ、レチノールの摂取を恐れるあまり、逆にビタミンAが不足してしまうと今度はビタミンA不足による体調不良の症状が現れてしまいます。

ビタミンAが不足すると、免疫力の低下・夜盲症・皮膚や目の乾燥・視力の低下などを引き起こす可能性があります。また、ビタミンA不足でも胎児に影響があると言われています。

ビタミンAは妊婦さんにとって必要な栄養素です。毎日うなぎを食べ過ぎるような食生活はNGですが、毎日適正量のビタミンAは摂取できるように注意できると良いですね。

妊娠中のうなぎには良い効果もあります

食べ過ぎに注意すれば、妊娠中の鰻には良い効果もあります。妊娠するとママの身体は肌荒れや乾燥・髪の毛のかさつき・疲れやすいなどのマイナートラブルに悩まされるようになります。

そんな時、うなぎは効果てきめんです。うなぎに含まれる栄養素は、美容効果・疲労回復効果・免疫力向上効果があります。たまにはご褒美として賢く食事に取り入れてみるのも良いでしょう。

 

ビタミンA(レチノール)が胎児に及ぼす影響は?

レチノールを過剰に摂取しすぎると、胎児に先天性奇形障害が現れる確率が増加するといわれています。先天性奇形とは水頭症や口蓋裂症・耳の形成異常などの事を言います。

ただ、これはレチノールを1日の耐容上限量以上の3,300μgREを連続的に連日摂取した時に発生するリスクです。1日の推奨摂取量を少し超えてしまった日があったからといって、すぐに赤ちゃんに影響があるという事ではありませんので安心してくださいね。

 

妊婦さんは鰻をいつから食べられる?

ここまでで解説してきた通り、妊婦さんが鰻を食べる際には妊娠中の全期間で注意が必要です。

その中でも特に注意したいのは妊娠初期の時期です。妊娠初期頃は赤ちゃんの目・鼻・口などの器官が形成される大事な時期です。身体の器官が作られている時期のレチノールの過剰摂取は、胎児に与える影響も大きくなります。

一方、妊娠後期となると、レチノールが胎児に与える影響は少なくなり、厚生労働省が発表しているビタミンAの摂取量も少し増加します。

上記をふまえると、鰻を食べるのは妊娠初期〜中期はなるべく避けて、妊娠後期から食べるようにするのが良いでしょう。ただし、妊娠後期でも胎児に影響が無いわけではありません。ママの身体にも良くありませんので、食べ過ぎには注意してくださいね。

肝も食べちゃダメ?
うなぎの肝にもレチノールが含まれます。含有量は肝100gに対して4,400μgREです。うなぎの蒲焼よりも多くのレチノールが含まれますが、お吸い物に入っているうなぎの肝は1つ4g程です。ですので、お吸い物を飲むくらいの量であれば肝を食べるのは問題無いでしょう。
うなぎパイは食べてもOK?
浜松のお土産で人気の高い「うなぎパイ」には原材料に本物のうなぎの「うなぎ粉」が含まれていますが、ごく少量です。数枚食べるくらいであれば問題ないでしょう。
穴子は食べてもOK?
穴子には100gあたり500μgREのレチノールが含まれています。鰻よりは少ないですので、お寿司であれば2皿くらいであれば問題無いでしょう。ただし、こちらも妊娠初期は避けておいたほうが安心です。
鰻のカロリーは?
うなぎのカロリーは蒲焼きの場合100gで293kcal程になります。お寿司であれば、1貫47kcal程です。実は意外と低カロリーな食べ物ですので、カロリーについてはあまり心配する必要はなさそうです。
鰻に水銀は含まれている?
妊婦さんが魚介類を食べる際に気になるのが、魚に含まれる水銀の量でしょう。鰻は特別多く水銀が含まれている魚介類ではありません。うなぎに含まれるメチル水銀は体から排出もされますので、過剰摂取しなければ心配する必要はありません。

 

サプリメントでの過剰摂取に気をつけて!

ビタミンAの過剰摂取は、実はサプリメントでの摂取が主な原因と言われています。食事を通してビタミンAを過剰摂取してしまう事はあまりありません。

ビタミンAを含むサプリメントを服用している場合は、妊娠したら必ずレチノールの含有量を確認するようにしましょう。合わせて産婦人科医にも服用を続けて良いか確認しておくと良いですね。

 

妊婦さんは緑黄色野菜や果物でビタミンA補給を!

摂取しすぎても、不足しても妊婦さんの身体に良くないビタミンA。それでは、妊婦さんはどのように最適量のビタミンAを摂取すれば良いのでしょうか?

オススメは、緑黄色野菜や果物からビタミンAを摂取する事です。緑黄色野菜や果物にはβカロテンが含まれています。βカロテンは身体の中で必要な分だけビタミンAに変化し、必要の無い分は身体から排出されますので過剰摂取の心配が無いのです。

ほうれん草・モロヘイヤ・小松菜・あしたば・春菊などの葉物野菜が良いでしょう。妊婦さんに必須の葉酸もたっぷり含まれていますよ。

 

授乳中も鰻は控えたほうが良い?

前述した厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、授乳婦の1日のビタミンAの摂取基準は付加量として「+450μgRAE」となっています。摂取量が多くなる理由は、ママの栄養補給分と共に、母乳へもビタミンAを送らなければいけないからです。

年齢 推奨摂取量
18〜29(歳) 650μgRAE/日
30〜49(歳) 700μgRAE/日
授乳婦(付加量) +450μgRAE/日

18〜29歳の授乳婦さんが1日に摂取して良いビタミンAの量
1,100μgRAE
30〜49歳の授乳婦さんが1日に摂取して良いビタミンAの量
1,150μgRAE

鰻の蒲焼きの量に換算すると、73.3g〜76.6gとなります。鰻の蒲焼き1匹が160gだとすると、半分くらいは食べても問題無い量となります。

また、ビタミンAが赤ちゃんに伝わる量はそんなに多く無く、母乳を通して赤ちゃんのビタミンA過剰摂取もあまり気にする必要はありません。

上記のような理由から、授乳中は鰻を食べる事を控える必要は無いでしょう。妊娠中にどうしても鰻を食べたくなってしまったら、「出産後に食べられる」と思って楽しみに変えられると良いですね。

 

妊婦さんが避けておいた方が良い他の食べ物は?

妊娠中は鰻の他にも、避けておいた方が良い食べ物がありますので、ここでいくつかご紹介しますね。

生もの

生肉、生魚、生卵などの生ものの摂取は感染症を起こす危険性があります。どうしても食べたい場合は鮮度の良いものを選ぶようにして、食べ過ぎには充分に注意しましょう。

また、生野菜についても鮮度に気をつけてよく洗ってから食べるようにしましょう。生もの全般に言えますが、出来る限り加熱調理して食べられると良いですね。

レバー

レバー(特に鶏レバー・豚レバー)には鰻を上回るレチノールが含まれています。少し食べただけで適正摂取量をオーバーしてしまいますので、妊娠中はなるべく避けるようにしたいですね。

マグロ・金目鯛

マグロや金目鯛などは多くの水銀を含んでいます。胎児の健康に悪影響を及ぼす可能性がある事から、厚生労働省からも摂取を控えた方が良い食品としてあげられています。

こちらも鰻と同様、出産後は制限がありませんので産後の楽しみとして取っておきましょうね。

カフェイン

カフェインを過剰摂取するとお腹の中の赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。1日に2〜3杯であれば問題無いとされていますが、カフェインはコーヒーだけで無く、緑茶や紅茶にも含まれていますので注意しましょうね。妊娠中はノンカフェインのコーヒーやお茶を選んで飲むのが安心でしょう。

妊婦さんにオススメのノンカフェインコーヒーの一つに「たんぽぽコーヒー」があります。たんぽぽコーヒーは妊娠中に必要な栄養素も同時に補う事のできるノンカフェインコーヒーですので、是非試してみてくださいね。

 

まとめ:妊娠中でも鰻は食べてOK!ただし食べ過ぎには注意!

今回は、妊婦さんが鰻を食べる際の注意点について解説しました。妊娠中でも食べすぎなければ、鰻は食べても大丈夫です。ただし、妊娠初期の時期は避けておきましょうね。

ビタミンAの過剰摂取によって胎児に悪影響を与える可能性がある事は事実ですが、あくまで過剰摂取が問題なだけです。少し食べすぎたからといって、すぐに赤ちゃんに影響があるわけではありません。連日うなぎを食べ続けるような事が無ければ大丈夫ですので安心してくださいね。

たまのご褒美として鰻を食べる時は、美味しく・楽しんで頂きましょうね。

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