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【妊娠性歯痛はいつからいつまで?】原因・症状は?対処法はあるの?妊婦歯痛の注意点まとめ

 2018/04/25 妊娠・出産
この記事は約 11 分で読めます。 13,140 Views

妊娠したら、虫歯では無いのに歯が痛くなったり歯が浮いた感じがしたりなど、口の中に違和感を感じるようになった事はありませんか?時には歯に激痛が走る事もあります。これは「妊娠性歯痛」と言われ、妊娠初期症状としても症状が現れる現象です。

妊婦さんは歯のトラブルが起きやすい体質になり、虫歯などに発展する事もありますので注意が必要です。そこで、今回は妊娠性歯痛は「いつから?いつまで起こるの?」「原因・症状は?」「対処法・注意点」などについて解説します。

 

妊娠性歯痛とは?

妊娠性歯痛とは特に歯にトラブルが無い状態でも、歯を磨いたり食べ物を噛んだりした時に歯に痛みを感じる事を言います。

これは、ホルモンバランスの変化によって「神経過敏」になっているからです。普段は気にならないような小さな痛みでも、神経過敏になっているので痛みとして感じ取ってしまうのです。

また、妊娠する事で歯周病や虫歯になりやすくなり、歯痛へつながる事もあります。妊婦さんが歯周病や虫歯になりやすくなる原因は、次のような理由です。

ホルモンバランスの変化

妊娠するとプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)などの女性ホルモンの分泌が盛んになります。歯周病は「歯周病菌」が口内で増える事で起こりますが、その歯周病菌は女性ホルモンが大好きです。

その為、妊娠中の口内は歯周病菌が増えやすく、歯周病になりやすいのです。

免疫力の低下

医学的な原因はまだはっきりとわかっていませんが、妊娠中は免疫力が低下します。免疫力が下がると、口内に細菌が増殖しやすくなり歯周病や虫歯の原因となります。

唾液の質と量の変化

ホルモンバランスの変化によって、妊娠中の唾液は粘度が高まり、分泌量も減少します。唾液の粘度が高くなると食べかすが流れにくくなり、歯垢が残りやすくなります。また、唾液は殺菌効果がありますが、分泌量が減少する事で殺菌力が減り細菌が増えやすい環境となります。

食事の回数

妊娠初期はつわりなどの体調不良でまとまった食事が摂れない事があります。食事を分けて少しずつ食べたりする事で、食事の回数が増える事になり口内が汚れやすい環境になります。

つわり

つわりで嘔吐する事があると胃酸が逆流します。すると、唾液が酸性の状態になり、酸が歯を溶かしてしまうので虫歯になりやすくなります。また気分が悪くなりやすい、つわりの時期は歯磨きも億劫になってしまいがちです。歯磨きのブラッシング不足になると、やはり歯周病や虫歯の原因となります。

上記のように、妊娠中の口内は様々な要因が重なり、歯周病や虫歯に非常になりやすい環境が整っているのです。

 

妊娠性歯痛の症状は?

妊娠性歯痛は違和感程度の小さな痛みから、激痛が走る事もあり症状は様々です。これは、妊娠中の歯痛は神経過敏だけでなく様々な原因があるからです。神経過敏以外による、妊娠中に起こりやすい歯痛の原因は次のような症状があります。

妊娠性歯肉炎

「歯肉炎」とは歯周病になる一歩手前の状態の事です。歯周ポケットに歯垢がたまり、歯茎に炎症が起こります。妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯肉炎になりやすい体質になっています。放っておくと歯周病へと発展し、歯を支える骨にまで影響が出てしまいますので注意が必要です。

妊娠性歯肉炎は痛みの他にも、歯がグラグラする・口内炎が出来たり口の周りがただれる、といった症状も起こる事があります。

妊娠性エプーリス(歯肉腫)

「妊娠性エプーリス」とは歯肉が膨らんで、こぶのようになる良性の腫瘍です。こちらもホルモンバランスの影響によって起こると言われ、妊娠3ヶ月以降に起こる事が多いようです。通常は出産後には小さくなり、消えてなくなるので心配はありません。

虫歯

昔から「妊娠するとお腹の中の赤ちゃんにカルシウムを取られるので虫歯になる」という話を聞きますが、これは迷信です。前項で解説した通り、妊娠中はホルモンバランスや生活習慣の変化によって口内は虫歯になりやすい環境になっています。虫歯に限らず、歯の違和感や痛みがひどい場合は歯医者さんに診て貰いましょうね。

 

妊娠性歯痛はいつからいつまで?

ホルモンバランスの変化による神経過敏から生じる妊娠性歯痛の場合は、妊娠後すぐの「妊娠初期」から症状が現れ、妊娠5〜6ヶ月頃には治まる事が多いようです。

しかし、歯肉炎や虫歯になってしまった場合は適切な治療を受けないで放っておくと出産時まで長引いてしまいます。日頃のオーラルケアでしっかりと予防しつつ、もし虫歯になってしまった時は早めに治療を受けましょうね。

妊娠性歯痛は胎児に影響する?
妊娠性歯痛が直接的に胎児に影響する事はありませんが、歯周病がひどくなってしまうと未熟児出産の原因になると言われています。

また、歯周病菌の一種が血管内に入る事で女性ホルモンに影響を与え、子宮の収縮を早めて陣痛を促進する物質の分泌を促してしまいます。その結果、早産を引き起こす可能性もあります。

 

妊娠性歯痛の対処法は?

歯の痛みがひどくなってきた場合は、まずは歯科へ受診する事をオススメします。しかし、夜中などに突然痛みが現れ辛い時もあるでしょう。そんな時にできる、歯痛をやわらげる応急処置をご紹介します。

また、合わせて日頃から注意しておきたい口内ケアについてもご紹介しますので是非取り入れてみてくださいね。

患部を冷やす

保冷剤や氷をタオルに包んで患部に当てましょう。血流が抑えられ痛みがやわらぎます。貼るタイプの冷却ジェルシートを貼るのも良いでしょう。急激に冷やしすぎると逆に痛みが増してしまう事がありますので、少しずつ温度を下げるのがポイントです。

また、一時的に神経を麻痺させる為に氷を直接口の中に入れてしまうのも1つの方法です。ただ、知覚過敏の場合は氷の冷たさがしみて、違う痛みを感じてしまう場合がありますので注意しましょう。

しっかり歯磨きをする

痛みの原因が、歯に挟まった食べかすによる神経圧迫である場合もあります。痛みを感じる部分に食べかすが残っていないか確認し、もし何か詰まっていた場合はしっかりと歯磨きをして取り除いてしまいましょう。

また、日頃からしっかりと歯磨きを行い口内を清潔にしておくことも、虫歯や歯周病を予防する為にとても大切です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスをプラスすると虫歯の予防効果をさらに高めてくれますよ。

しかし、妊娠中はつわりや体調の変化で歯ブラシを持つのも辛い時もあるでしょう。そんな時は子供用の小さな歯ブラシを使ったり、洗口液を使用したりして無理のない範囲内でオーラルケアを心がけていきましょうね。

「新今治水」を使う

「新今治水」は妊娠中でも使うことが出来る歯痛薬です。薬剤をしみ込ませた綿球を、虫歯の穴に詰め込む形で使用します。ただし、虫歯を根本的に治す薬ではありませんのであくまで応急処置として考えておきましょうね。

こまめにうがいをする

つわりが辛くて歯磨きができない時は、こまめにうがいをするのも手軽で有効な方法です。殺菌効果の高い前茶でうがいをするのがオススメですよ。食事の後はすぐにうがいをする事を心がけましょう。

カルシウムを摂取する

丈夫な歯を守る為に必要な栄養素を日頃から摂取する事も大切なポイントです。歯に必要な栄養素であるカルシウムやタンパク質が豊富に含まれている大豆製品がオススメです。

大豆製品にはカルシウムの吸収を助けてくれるマグネシウムも豊富ですし、食物繊維も含まれているので妊婦さんにピッタリの食材ですよ。

ガムを噛む

ガムを噛むと唾液の分泌を促し口の中を綺麗にしてくれます。砂糖の入っていないキシリトール配合のガムが良いでしょう。タブレットでも代用可能ですよ。

甘い食べ物は控える

砂糖は虫歯菌の大好物。甘い食べ物は砂糖が多く含まれているので虫歯の原因となります。特に、飴やチョコレートなどは口の中で溶けて広がりますので注意が必要です。全く食べてはいけない訳ではありませんが、甘いものを食べた後はしっかりと歯磨きもセットで行いましょうね。

 

妊娠中の歯科治療はOK?

妊娠中でも歯の痛みが辛い時は歯科治療を行って問題ありません。ただし、妊娠の時期によって歯科治療の向き不向きがありますので、ご自身の状況に合わせて治療を行う必要があります。

妊娠中の歯痛薬は?

歯痛薬を使う際は必ず説明書と共に、妊娠している事を伝えた上で医師や薬剤師に相談しましょう。前述した新今治水も、妊婦さんでも安心して使えるとされていますが、気になる場合は産婦人科で相談する事をオススメします。

妊娠中に治療ができる時期は?

基本的に治療が出来ない時期はありませんが、お腹の中の赤ちゃんもママも落ち着いてくる安定期(妊娠中期・妊娠5〜7ヶ月)に治療を行うのがベストタイミングです。

妊娠初期(妊娠1〜4ヶ月)頃はつわりがあり、治療器具を口の中に入れると吐き気をもよおしてしまう場合があります。また、この時期は流産しやすいので、過度の緊張を感じる事はなるべく避けましょうね。

妊娠後期(妊娠8ヶ月以降)は、治療台に横になるとお腹の張りが辛いと感じたり、陣痛が起こる可能性があります。できれば出産後に治療を行うのが良いでしょう。

ただ、虫歯の痛みがあまりにもひどい・腫れてきたなど緊急の場合は、いつの時期でも歯科に受診するようにしましょうね。

病院へ行く前に知っておきたい事

レントゲンの胎児への影響は?

歯科治療の際のレントゲンは顔部分のみなので、お腹にX線が当たる事は無く胎児への影響は無いとされています。

不安な場合は普通のレントゲンよりもX線量が少ない「デジタルレントゲン」を導入している歯科医院を利用すると良いでしょう。

お腹が苦しくならない?

歯科治療は治療台に寝て行う事が基本になりますので、治療中にお腹の張りで苦しくならないか。と心配になりますよね。

歯科医院の中には妊婦さんに対しての治療を積極的に行っている病院も多く存在します。病院に行く前にホームページや口コミを参考にして、妊婦さんでも安心して通うことができるかどうか確認しておきましょう。

麻酔をしても大丈夫?

歯科治療で使用される麻酔は局所麻酔で無痛分娩時にも使われる麻酔です。胎児に影響する事はありませんが、歯科治療前に妊娠している事は必ず伝えておきましょう。

妊娠中に治療を完了させておこう!

もし、歯の痛みが少しでも気になる場合は、早めに歯科を受診して出産前までに治療を完了させておく事をオススメします。

分娩時には力むために歯に力を入れます。もし出産中に虫歯の痛みが出てしまったら…お産の痛みと虫歯の痛みもプラスされてしまう事になります。これは避けたいですよね。

また、出産後は育児に追われる幸せな日々が待っています。ご自身の歯科治療は数年は難しいでしょう。その間に虫歯が進行してしまわないように出産前までに治療を終えておきたい所です。

虫歯があると、赤ちゃんに虫歯菌をうつしてしまうリスクもあります。生まれてくる子供の事を考えても、歯科治療は早めに行うのが安心でしょう。

妊娠中に親知らずが痛くなってしまったら?
妊娠中に親知らずが痛くなってしまったら、まずは歯科医へ相談しましょう。親知らずに痛みがある場合は通常であれば抜歯が行われますが、治療が大掛かりになり時間もかかる為、妊娠中は抜歯は行わず一時的な対処療法が行われる事が多いようです。

歯科医に妊娠している事をあらかじめ伝えておけば、妊婦さん用の対応をしてくれますので安心してくださいね。妊娠中でも飲める薬も処方して貰えますよ。

 

虫歯の母子感染に注意!

虫歯や歯周病は虫歯菌が「感染」する病気です。感染経路で特に多いのが、親族(特に親)から子への感染です。

赤ちゃんは生まれた時点では虫歯菌を持っていません。しかし、赤ちゃんに食事を与える際に、ママの使っていた箸やスプーンで食べさせたりする行為によって虫歯菌が感染してしまいます。熱い食べ物をフーフー冷ましてあげるのも注意が必要です。これを「母子感染」と言いますが、虫歯菌が感染してしまうと虫歯になりやすくなってしまいます。

特に、歯科関係者が「感染の窓」と呼んでいる、生後1歳7ヶ月〜2歳半頃が感染の危険性が高いと言われています。赤ちゃんが虫歯にならないように、母子感染には充分に注意しておきましょうね。

 

まとめ:妊娠したらいつも以上に念入りに歯のケアをしよう!

今回は、妊娠性歯痛の原因や対処・予防策についてご紹介しました。ポイントはやはり日頃から口腔内を清潔にしておく事です。虫歯や歯周病へ発展してしまわないように、妊娠したらいつも以上に歯のケアを心がけましょうね。

毎日しっかりと歯磨きを行う事が理想ですが、妊娠中は歯磨きが辛い時期もあるでしょう。そんな時はうがいやキシリトールガムを噛むなど、無理なくできる事からはじめましょう。ちょっとした事でも、こまめな予防策が歯の病気を防いでくれますよ。

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